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長崎市の海沿いは外壁が傷みやすい?塩害で差が出る「塗料選び」と付帯部の錆対策

長崎市で外壁塗装の現地調査をしていると、同じ築年数でも住宅によって傷み方がかなり違うことがあります。

その原因の一つが、海から運ばれてくる塩分の影響=塩害です。

長崎市自身も、地域の気候風土について「海岸線が長く、海と山に囲まれた斜面地が多い」「季節風の影響を強く受ける」としています。実際、市の公共施設でも海岸沿いの建物について塩害による老朽化が課題として挙げられています。

海沿いにお住まいの方からは、

「海が近いと外壁塗装は早く傷む?」

「塩害に強い塗料にした方がいい?」

「雨戸やシャッターの錆がすぐ出てくる」

「高いフッ素や無機塗料なら塩害も大丈夫?」

といったご相談があります。

最初に結論をお伝えすると、長崎市の塩害対策で重要なのは、

高い塗料を選ぶことだけではありません。

むしろ私たちが注意して見るのは、

鉄部・板金・ビスなどの金属部分です。

そして、すでに錆が発生している場合は、

上塗り塗料よりも「錆をどう処理して、何を下塗りするか」が非常に重要になります。

今回は、長崎市で外壁塗装を行っている株式会社みどり建装が、海沿いの住宅で起こりやすい塩害と、外壁・屋根・付帯部を長持ちさせるための塗装方法について現場目線で解説します。



そもそも「塩害」とは?

海から吹く風には、海水由来の塩分が含まれています。

この塩分が住宅の外壁や金属部分などに付着し、腐食を進める要因となるのが塩害です。

国土交通省の仕様でも、臨海地域などで部材への塩分付着が懸念される場合は付着塩分を確認し、一定以上なら水洗いする基準が設けられています。住宅塗装と公共工事では仕様が異なりますが、塗装前に付着した塩分を軽視できないことを理解する参考になります。


海から何mなら塩害地域?

ここは、今回の記事で特にお伝えしたいポイントです。

インターネットでは、

「海から500m以内」

「海から2km以内」

など、さまざまな数字を見かけます。

しかし住宅の外壁塗装では、

海からの距離だけで塩害リスクを決めつけない方がいい

と考えています。

なぜなら、同じ距離でも住宅の条件が違うからです。


海が直接見える家と、建物に囲まれた家では違う

例えば海から500m離れていたとしても、

海側が開けていて風を直接受ける住宅。

高台にあり海風が当たりやすい住宅。

周囲に建物があり風が遮られる住宅。

では条件が違います。

長崎市では斜面地も多いため、

海から少し離れていても、高台で風を受けやすい

という住宅があります。

長崎市は2026年に、市内全域を対象として風向・風の強さを確認できる「風のハザードマップ」を公開しています。これを見ても、長崎の住宅環境では単純な距離だけでなく、風の影響を考えることが重要だと分かります。


塩害リスクは「距離+風+立地」で考える

私たちは次のような条件を合わせて見ます。

確認すること チェックポイント
海までの距離 海が近いか
風向き 海側から風を受けるか
高低差 高台・斜面地か
周辺環境 建物などで遮られているか
金属部 錆が発生しているか
外壁 塗膜劣化がないか
屋根 板金部分に錆がないか

つまり、

「海から○kmだから大丈夫」

とは言い切れません。

最終的には、実際の住宅の傷み方を見ることが重要です。



塩害は外壁より「金属部分」に現れやすい

塩害というと、

「外壁塗料が傷む」

というイメージが強いかもしれません。

もちろん外壁の塗膜も確認します。

しかし現地調査では、同時に金属部分の錆をよく確認します。

例えば、

  • シャッター
  • 雨戸
  • 戸袋
  • 水切り
  • 庇
  • 鉄骨
  • 手すり
  • 屋根板金
  • 棟板金
  • 金属製雨樋
  • ビス・釘
  • 金具

などです。

海沿いの住宅では、こうした部分に塩分が付着すると腐食が進みやすくなります。


「外壁はきれいなのに鉄部だけ錆びている」こともある

これは珍しいことではありません。

外壁塗膜にはまだ大きな問題がなくても、

庇の先端。

シャッター。

水切り。

ビス周辺。

鉄骨。

などに錆が発生している場合があります。

そのため海沿いの外壁塗装では、

外壁だけ見て塗料を決めないこと

が重要です。



錆は小さいうちに対処した方がいい

鉄部の錆は、

「少し茶色くなっているだけだから大丈夫」

と放置されることがあります。

しかし錆が進行すると、表面だけではなく鉄そのものが腐食していきます。

初期であれば塗装による防錆処理が可能でも、腐食が進み、

穴が開いている。

鉄板が薄くなっている。

触るとボロボロ崩れる。

という状態になれば、塗装だけでは対応できない場合があります。

その場合は、

補修や部材交換

まで必要になる可能性があります。


錆の上から塗ればいいわけではありません

ここが塩害対策で非常に重要です。

錆が出ている鉄部に、

そのまま上から塗料を塗る。

これでは長持ちしにくくなります。

重要なのは、

① 汚れや塩分を落とす

↓

② ケレンを行う

↓

③ 適切な錆止めを塗る

↓

④ 中塗り・上塗りで保護する

という工程です。


海沿いほど「高圧洗浄」が重要

外壁塗装前の高圧洗浄は、コケや汚れを落とすためだけではありません。

海沿いでは、表面に付着した塩分をできるだけ除去してから塗装するという意味でも重要です。

公共工事の塗装仕様でも、塩分の付着が懸念される部材について水洗いが規定されています。

住宅塗装では建物ごとに施工方法は異なりますが、

塩分が付着した下地をそのまま塗るのではなく、まずきれいにする

という考え方は非常に大切です。



洗浄後すぐ塗装すればいいわけではない

洗浄した後は、十分な乾燥時間も必要です。

表面が濡れた状態や、施工条件に合わない状態で塗装すると、塗膜性能を十分に発揮できない可能性があります。

海沿いだから特別なことをする以前に、

洗浄→乾燥→下地処理→下塗り

という基本工程を守ることが重要です。


錆対策で重要な「ケレン」とは?

ケレンとは、鉄部の錆や古い塗膜などを除去し、塗料が密着しやすい状態に整える下地処理です。

例えば、

サンドペーパー。

研磨材。

電動工具。

などを使い、状態に合わせて処理します。


錆止め塗料より先に「下地処理」

高性能な錆止め塗料を使えば、それだけで安心と思われることがあります。

しかし、

錆が浮いている。

古い塗膜が剥がれている。

汚れが残っている。

その上から高性能な塗料を塗っても、本来の性能を発揮しにくくなります。

塗料の性能を活かすためにも下地処理が重要です。



海沿いの鉄部は「錆止め選び」も重要

みどり建装では、金属部の状態や施工環境に合わせて錆止め塗料を選びます。

特に塩害の影響を受けやすい場所では、2液型エポキシ系錆止めなども選択肢になります。

例えば日本ペイントの「ハイポンファインプライマーⅡ」は、弱溶剤形2液エポキシ錆止め塗料で、鉄だけでなくアルミ・亜鉛めっき・ステンレス・ガルバリウム鋼板など複数の素材への適性が示されています。

また、「ハイポン20デクロ」は変性エポキシ樹脂下塗り塗料で、防錆力・密着力に加え、メーカーは腐食性物質である塩素イオンを捕捉して鉄を保護する特長を挙げています。

ただし、

「海沿いなら全住宅でこの塗料」

ということではありません。

既存塗膜。

素材。

錆の程度。

上塗り塗料。

施工環境。

などを確認して仕様を決めます。


1液と2液なら必ず2液が正解?

これも単純には決められません。

現在は1液タイプでも防錆性を持つ製品があります。例えば日本ペイントにも1液変性エポキシ系錆止めがあり、用途や下地に応じた製品が用意されています。

そのため、

「2液だから絶対長持ち」

「1液だからダメ」

と考えるのではなく、

住宅の環境と素材に適した仕様かを見ることが大切です。

そのうえで、塩害の影響が強い鉄部では、みどり建装では防錆性能や下地との相性を考えながら2液エポキシ系も検討します。


外壁塗料は何を選べばいい?

ここからは外壁です。

海沿いだからといって、

「塩害専用の高級塗料を塗れば解決」

というほど単純ではありません。

外壁塗料を選ぶときは、

  • 外壁材
  • 既存塗膜
  • 劣化状態
  • 日当たり
  • 海風
  • 下地の状態
  • 期待する耐久性
  • 予算

などを総合的に判断します。


シリコン・フッ素・無機、どれがいい?

一般的には塗料グレードとして、

シリコン系。

フッ素系。

無機系。

などがあります。

耐候性を重視してフッ素や無機系を選択する考え方もあります。

しかし海沿いの住宅では、

上塗り塗料だけ高性能にしても十分とは限りません。


高級塗料より下地が大事なケースもある

例えば、

外壁には高耐候塗料。

ところが鉄部は錆の上から簡単に塗装。

これでは家全体のメンテナンスとしてバランスが良いとは言えません。

反対に、

外壁材に合った下塗り。

必要な補修。

鉄部のケレン。

適切な錆止め。

コーキング処理。

を丁寧に行ったうえで上塗りを選ぶ。

こちらの方が、塩害地域では重要だと私たちは考えています。


海沿いだから「無機塗料一択」ではない

「海沿いなら一番高い無機塗料にした方がいいですか?」

と聞かれることがあります。

必ずしもそうではありません。

高耐候塗料にはメリットがありますが、外壁材との相性や下地状態、住宅を今後何年維持したいのかによって適したプランは変わります。

高い塗料=その家に一番合う塗料

とは限りません。


塩害住宅で見落としたくない付帯部

外壁塗装の見積もりを比較するとき、外壁の塗料名だけを見る方が多いと思います。

しかし海沿いなら、ぜひ付帯部の仕様も見てください。

部位 確認したいポイント
シャッター 錆・下地処理
雨戸 錆・既存塗膜
水切り 錆・素材
庇 端部・裏側の錆
棟板金 錆・釘・ビス
手すり 接合部の腐食
鉄骨 錆の深さ
金属雨樋 腐食・固定金具
ビス 赤錆・周辺への錆汁
配管金具 腐食状態


小さなビスの錆も見逃さない

外壁全体から見ると、ビスは非常に小さな部品です。

しかし塩害の影響を受けてビスが錆びると、

外壁に茶色い錆汁が流れている

ことがあります。

お客様からすると、

「外壁が汚れている」

ように見えますが、原因をたどると金属部品だったということがあります。

そのため、塩害地域の現地調査では、

大きな鉄部だけでなく、小さな金物まで見ること

が重要です。


屋根も「屋根材だけ」を見ない

屋根にも金属部分があります。

特にスレート屋根では、

棟板金。

板金接合部。

釘・ビス。

水切り。

などがあります。

屋根材自体がまだ塗装できる状態でも、板金部分に錆が出ていることがあります。


錆びた棟板金は塗れば大丈夫?

軽度の錆で、部材自体に大きな問題がなければ、ケレン・錆止め・塗装で対応できる場合があります。

しかし、

腐食がかなり進んでいる。

穴が開いている。

下地木材まで傷んでいる。

板金が浮いている。

という場合は、塗装だけでは不十分です。

交換や補修を検討する必要があります。


「塗れる」と「塗装で直る」は違う

これは塩害住宅に限らず非常に重要です。

錆びた鉄板にも塗料自体は塗れます。

しかし腐食して強度が落ちた金属を、塗料で元の状態に戻すことはできません。

つまり、

塗れる=塗装が最適

ではありません。



塩害で傷んだ鉄部は「塗装か交換か」を判断する

判断の考え方を簡単にまとめると、

状態 主な対応の考え方
表面的な軽い錆 ケレン+錆止め+塗装を検討
錆が広範囲 下地処理方法を慎重に判断
腐食が深い 補修も検討
穴が開いている 交換を検討
部材が薄くなっている 交換・補強を検討
固定部まで腐食 下地まで確認

重要なのは、

無理に何でも塗装で済ませないこと

です。


海沿い住宅では「付帯部だけ先に塗る」選択肢もある

外壁塗装からまだそれほど年数が経っていない。

外壁自体はきれい。

でも鉄部だけ錆が出始めている。

このような場合、

必ずしも家全体を塗り直す必要はありません。

状態によっては、

錆が出ている付帯部だけ先にメンテナンスする

という方法もあります。

これも海沿い住宅では覚えておいていただきたいポイントです。


「10年経ったから全部塗る」ではなく状態を見る

外壁塗装では、

「10年が塗り替え時期」

とよく言われます。

しかし海沿いでは、部位によって劣化速度が違うことがあります。

外壁はまだ大丈夫。

鉄部は錆びている。

コーキングは傷んでいる。

屋根板金だけ劣化している。

ということもあります。

だからこそ、

築年数ではなく、部位ごとの状態を確認すること

が重要です。


長崎市の塩害対策で大切な5つのこと

ここまでを整理します。

① 海からの距離だけで判断しない

風向き、高台、周辺環境まで確認します。

② 塗装前に塩分・汚れをしっかり落とす

海沿いでは洗浄が特に重要です。

③ 鉄部はケレンを丁寧に行う

錆の上から塗るだけではいけません。

④ 下地に合った錆止めを選ぶ

状態によって2液エポキシ系なども検討します。

⑤ 外壁だけでなく家全体を見る

シャッター・水切り・庇・板金・ビスなども確認します。


外装劣化診断士から一言

海沿いのお客様から、

「塩害に一番強い塗料をお願いします」

と言われることがあります。

もちろん塗料選びは大切です。

ただ、私たちはそれより先に、

「今、どこが一番傷んでいるのか」

を確認します。

外壁はそれほど傷んでいないのに、シャッターや水切り、庇、屋根板金に錆が出ていることもあります。

その状態で外壁だけ高価な塗料にしても、数年後に鉄部の補修が必要になれば、住宅全体として良いメンテナンスとは言えません。

塩害対策で大切なのは、

高い塗料を選ぶことより、塩分を落とし、錆を処理し、下地に合った錆止めを施工してから適切な上塗りをすること。

見えなくなる部分ほど丁寧に施工することが大切です。


同じ海沿いでも、家によって塩害の程度は違います

長崎市には海に近い住宅が多くあります。

しかし、

「海沿いだから全部同じ仕様」

ではありません。

海までの距離。

海風の当たり方。

住宅の高さ。

周囲の建物。

外壁材。

金属部の種類。

これまでの塗装歴。

こうした条件によって適切なメンテナンスは変わります。

そして塩害対策では、もう一つ重要な問題があります。

それが、

「すでに錆が出ている住宅を、どこまで塗装で直せるのか?」

という判断です。

軽い錆なら塗装できても、腐食が進めば交換が必要になることがあります。

さらに、

「錆を見つけたらすぐ塗装するべき?」

「自分でできる塩害対策は?」

「塩害地域では何年ごとに点検すればいい?」

「外壁塗装の見積書では何を確認する?」

といった疑問もあると思います。

次は、塩害住宅の塗装と交換の判断基準、施工後の錆予防、見積書で確認したいポイント、業者選び、よくある質問まで掘り下げます。

錆を見つけたら塗装で大丈夫?塩害住宅の補修・交換と再発防止

前半では、長崎市の海沿い住宅では、外壁の塗料だけではなく、

シャッター・水切り・庇・屋根板金・ビスなどの金属部分まで確認することが重要

とお伝えしました。

では、すでに錆が出ている場合はどうでしょうか。

「錆止めを塗れば大丈夫?」

「少し錆びているだけなら放置してもいい?」

「交換するほどではない?」

ここで重要なのが、錆の程度を見極めることです。

錆止め塗料は、傷んだ鉄を新品に戻す材料ではありません。

腐食が進みすぎていれば、いくら高性能な塗料を使っても塗装だけでは解決できないことがあります。



錆はどこまでなら塗装できる?

鉄部に錆を見つけたからといって、すぐ交換になるわけではありません。

表面的な錆で、部材そのものに十分な状態が残っていれば、

ケレン→錆止め→上塗り

でメンテナンスできる場合があります。

一方で腐食が進行している場合は、塗装以外の方法も検討します。

錆の状態と対応の目安

状態 対応の考え方
点状の軽い錆 ケレン・錆止め・塗装を検討
錆が広がっている 腐食の深さまで確認
塗膜が浮いている 旧塗膜・錆を除去して下地確認
鉄板が薄くなっている 補修・交換も検討
穴が開いている 交換を検討
固定部が腐食している ビス・下地なども確認

あくまで目安で、実際には現地で状態を確認して判断します。


表面だけきれいにしても錆は解決しない

錆びた鉄部を簡単に削って、そのまま上から塗装すると、一時的にはきれいになります。

しかし重要なのは見た目ではありません。

塗装の下に錆をどれだけ残してしまったか

です。

特に海沿いでは、せっかく外壁塗装をするなら、完成後に見えなくなる下地処理こそ確認したいところです。


ケレンは「塗る前」の大切な工程

ケレンでは、錆や密着していない旧塗膜などを状態に合わせて除去します。

日本ペイントが公開している防食塗装仕様でも、塗装工程の最初に素地調整が置かれ、その後に変性エポキシ系の下塗りを行う構成があります。住宅と橋梁では仕様そのものは異なりますが、防錆塗装で素地調整が重要な工程であることは共通して参考になります。

つまり、

錆止め塗料の商品名だけを確認しても十分ではありません。

「塗る前に何をするのか」まで見る必要があります。



錆止めを塗れば錆は二度と出ない?

残念ながら、そうとは言えません。

適切な下地処理と錆止めを行っても、住宅はその後も雨・紫外線・海風などにさらされます。

特に海沿いでは継続して塩分の影響を受ける可能性があります。

そのため、

「錆止めを塗ったから永久に錆びない」

という説明には注意が必要です。

大切なのは、錆の発生をできるだけ抑え、早期に異変を見つけることです。


海沿いでは「錆が出やすい場所」を覚えておく

住宅全体を毎回細かく見る必要はありません。

まずは、次の部分を時々見てみてください。

  • シャッター
  • 雨戸
  • 庇
  • 水切り
  • 金属製手すり
  • 鉄骨
  • 屋根板金
  • 金物
  • ビス・釘周辺
  • 金属製フェンス

特に、

茶色い筋が流れている

塗膜が膨れている

塗装が剥がれて赤茶色になっている

という症状があれば、一度確認してもらうことをおすすめします。


「錆汁」は原因を探すことが大切

外壁に茶色い筋が付いていると、

「外壁が錆びた」

と思われることがあります。

しかし窯業系サイディングなど、外壁材そのものではなく、

上部にある金物。

ビス。

庇。

手すり。

などから錆汁が流れているケースもあります。

そのため、汚れた部分だけを塗り直すのではなく、

錆の発生源を探す

ことが大切です。



自分でできる塩害対策はある?

海沿いの住宅で比較的取り組みやすいのが、表面に付着した塩分や汚れをため込みすぎないことです。

ただし、ご自身で住宅を洗う場合は注意してください。

高所へ上る。

脚立で2階外壁を洗う。

屋根へ上がる。

強力な高圧洗浄機を外壁へ至近距離から当てる。

といった作業はおすすめしません。

外壁材やコーキングを傷める可能性がありますし、何より転落事故の危険があります。


手が届く場所を無理なく確認する

例えば1階の手が届く範囲で、

汚れ。

塩分。

金属部の初期錆。

などを確認するだけでも違います。

特に台風や強風のあとなど、海風を強く受けたと感じたときには、地上から住宅を見てみるのもよいでしょう。


海沿いなら毎年塗装した方がいい?

そこまで極端に考える必要はありません。

塗り替え時期は、

使用した塗料。

外壁材。

施工品質。

日当たり。

海風。

建物の形状。

これまでのメンテナンス。

などによって変わります。

そのため、

「塩害地域だから○年で必ず塗り替え」

とは言い切れません。


塗り替え年数より「症状」で判断する

海沿いの住宅では、年数だけでなく実際の状態を確認してください。

例えば、

外壁

チョーキング。

ひび割れ。

塗膜剥離。

膨れ。

色あせ。

コーキング

ひび割れ。

肉やせ。

剥離。

金属部分

赤錆。

白錆。

塗膜剥離。

腐食。

屋根

板金の錆。

釘・ビスの状態。

屋根材の劣化。

こうした症状を総合的に判断します。


外壁はまだ大丈夫。でも鉄部だけ錆びている場合は?

この場合、家全体を塗装する必要があるとは限りません。

例えば前回の外壁塗装からそれほど年数が経っておらず、外壁塗膜には問題がない。

しかし海側のシャッターだけ錆が出ている。

このような場合は、

シャッターなど必要な部分だけ先にメンテナンスする

という考え方もできます。


「全部塗る」より「必要なところを直す」

みどり建装では、

工事の時期が来ていないものまで無理に施工する必要はない

と考えています。

外壁はまだ大丈夫。

鉄部は補修した方がいい。

コーキングは一部確認が必要。

屋根はまだ塗装できる。

このように、住宅を部位ごとに分けて考えることが重要です。


逆に、外壁塗装だけでは済まないこともある

塩害による腐食がかなり進んでいる場合は、

「塗装だけしてください」

と言われても、塗装をおすすめできないことがあります。

例えば鉄製の庇に穴が開いている場合。

上から塗料を塗れば見た目は変わります。

しかし、穴そのものは直りません。

必要であれば板金補修や交換を行い、そのうえで塗装を検討します。


屋根板金の錆も要注意

海沿いの住宅では、屋根の金属部分も確認したいところです。

棟板金などは屋根の上にあるため、普段は地上から細かな状態が見えません。

外壁塗装で足場を設置するなら、屋根の状態も確認してもらうとよいでしょう。



屋根は「塗装できるか」より「塗装する意味があるか」

屋根材の劣化が進んでいる場合は、塗装しても長期的な改善につながりにくいことがあります。

その場合は、

補修。

屋根カバー工法。

葺き替え。

などを比較します。

特に海沿いでは、

屋根材だけではなく、板金や固定部の腐食まで含めて確認する

ことが大切です。


塩害地域では「素材の違い」にも注意

住宅の金属部分は、すべて同じ素材ではありません。

鉄。

ガルバリウム鋼板。

亜鉛めっき。

アルミ。

ステンレス。

などがあります。

そして、素材によって適する下塗り材も変わります。

日本ペイントの建築用金属下塗り材だけを見ても、複数のエポキシ系・1液・2液などが用意されています。つまり「錆止め」という一言だけでは、実際に何を使うのか分かりません。


「全部同じ赤い錆止め」ではない

昔から錆止めというと、

赤茶色の塗料

をイメージする方も多いと思います。

しかし現在は、錆止め塗料にもさまざまな種類があります。

重要なのは色ではありません。

素材・既存塗膜・腐食状態・上塗りとの相性に合っているか

です。


みどり建装が塩害地域で2液エポキシ系を検討する理由

特に海風の影響を受けやすい金属部では、みどり建装では状態を確認したうえで2液型エポキシ系錆止めも検討します。

例えば「ハイポン20デクロ」は2液型の変性エポキシ樹脂下塗り塗料で、日本ペイントは防錆力・密着力に加え、塩素イオンを捕捉して海塩粒子の悪影響から鉄を保護する特長を示しています。

ただし、

海沿いなら何にでもハイポン20デクロを塗ればいい

という意味ではありません。

素材や既存塗膜、上塗りとの組み合わせを確認して仕様を決めます。


塩害住宅の見積書は「外壁塗料」だけ見ない

ここは今回の記事で、ぜひ覚えていただきたいポイントです。

相見積もりを取ると、

A社はシリコン。

B社はフッ素。

C社は無機。

というように、外壁塗料を比較しがちです。

しかし海沿いの住宅なら、それだけでは足りません。


見積書で確認したい8項目

項目 確認したい内容
高圧洗浄 外壁・付帯部まで含むか
ケレン 鉄部の下地処理が入っているか
錆止め 商品・種類が分かるか
鉄部 どこまで施工するか
屋根板金 錆止めの有無
ビス・金具 腐食を確認しているか
補修 腐食部をどう直すか
上塗り 下地との適合性

「鉄部塗装 一式」だけなら確認してみる

見積書に、

鉄部塗装 一式

とだけ書いてある場合があります。

一式表記自体が悪いわけではありません。

ただし海沿いの住宅なら、

「どこの鉄部ですか?」

「ケレンは入っていますか?」

「錆止めは何を使いますか?」

「何回塗りますか?」

と聞いてみてください。


外壁だけ高耐久でも家全体が長持ちするとは限らない

例えば外壁に高耐久なフッ素・無機系塗料を使用したとします。

ところが、

シャッター。

水切り。

庇。

屋根板金。

鉄骨。

の下地処理が不十分だったらどうでしょうか。

外壁はきれいなのに、

数年後に金属部だけ錆が目立つ

可能性があります。


海沿いでは「耐久年数を揃える」という考え方も大切

完全に同じ耐久年数にするという意味ではありません。

住宅を長期的に見たとき、

外壁だけ非常に高耐久。

鉄部は最低限。

コーキングも短期間で劣化。

というバランスでは、途中で部分補修が必要になる可能性があります。

だからこそ、

次回メンテナンスまで家全体をどう持たせるか

という視点で仕様を考えます。


塩害対策で「安い見積もり」を比較するときの注意

価格が安いこと自体は悪いことではありません。

企業努力で安くできる場合もあります。

ただし、

外壁塗料は同じ。

塗装面積も同じ。

それなのに金額差が大きい。

という場合は、付帯部や下地処理まで比較してください。


見えなくなる工程ほど確認する

完成後は、

どのくらいケレンしたか。

どんな錆止めを塗ったか。

錆をどこまで除去したか。

は見えにくくなります。

だからこそ、

施工中の写真を残してもらう

こともおすすめします。



塩害住宅でおすすめしたい施工写真

できれば、

施工前

↓

ケレン後

↓

錆止め

↓

中塗り

↓

上塗り

という流れが分かる写真があると安心です。

特に錆止めは、完成後には見えなくなる工程です。


塩害に強い業者はどう選ぶ?

「塩害対応できます」

と書いてあるだけでは判断できません。

現地調査で何を見るかを確認してください。

例えば、

外壁だけでなく鉄部を見る。

屋根板金を見る。

錆の発生源を見る。

海側と反対側の傷み方を比較する。

既存塗膜を確認する。

下地処理を説明する。

こうした会社なら、単に高い塗料を売るだけではなく、住宅全体を見ていることが分かります。


現地調査で聞いてみたい質問

塩害が気になる場合は、施工会社へ次のように聞いてみてください。

「うちは塩害の影響がありますか?」

「どこに一番錆が出ていますか?」

「この錆は塗装で大丈夫ですか?」

「ケレンはどの程度しますか?」

「錆止めは何を使いますか?」

「交換した方がいい部分はありますか?」

きちんと診断している会社なら、理由と一緒に説明できるはずです。


「海沿いだから全部交換」も違います

塩害があるからといって、錆びた金属を何でも交換する必要はありません。

まだ十分に使える部材なら、

下地処理。

錆止め。

塗装。

で維持できる可能性があります。

反対に、腐食が進んだものを無理に塗装するのも違います。

大切なのは、

塗装で守れるものと、交換した方がいいものを分けること

です。


よくある質問

Q1.海からどのくらい離れれば塩害は大丈夫ですか?

距離だけでは判断できません。海風の方向、高低差、周囲の建物などによって条件が変わるため、実際の住宅状態を確認することが大切です。

Q2.海沿いなら無機塗料が一番いいですか?

必ずしもそうではありません。外壁材・下地・予算・希望する耐久性などを踏まえて選びます。

Q3.フッ素塗料なら塩害を防げますか?

高耐候塗料を選ぶことは一つの方法ですが、鉄部のケレンや錆止めなども重要です。

Q4.錆止めを塗れば錆は完全に止まりますか?

永久に錆びないとは言えません。下地処理や施工環境、今後の塩分・水分の影響などによって変わります。

Q5.錆びたシャッターは塗装できますか?

腐食の程度によります。表面的な錆なら塗装できる場合がありますが、腐食が進んでいれば交換等を検討します。

Q6.海沿いは高圧洗浄が重要ですか?

重要です。塗装前の汚れや塩分などを除去して下地を整える必要があります。国土交通省の鋼構造物向け仕様でも、付着塩分が一定以上の場合には水洗いが規定されています。住宅工事にその数値をそのまま適用するものではありませんが、塗装前の塩分除去が重要であることを示す参考になります。

Q7.外壁はきれいですが鉄部だけ錆びています。全部塗装が必要ですか?

状態によっては鉄部だけを先にメンテナンスできる場合があります。

Q8.屋根の錆も外壁塗装のときに見てもらえますか?

足場を設置する場合は、屋根や板金部分も合わせて確認してもらうと効率的です。

Q9.錆止めは1液より2液の方がいいですか?

一概には言えません。日本ペイントでも1液・2液を含む複数の金属用下塗り材が用意されており、素材・既存塗膜・施工条件などに合わせて選定することが重要です。

Q10.塩害が心配なら何年ごとに塗装すればいいですか?

一律の年数では決められません。塗料・立地・施工状態によって異なるため、年数より実際の劣化症状を見て判断することをおすすめします。


外装劣化診断士から一言

長崎市の海沿いで外壁塗装をするとき、

「塩害に強い塗料はどれですか?」

という質問をいただくことがあります。

もちろん塗料選びも大切です。

ただ、職人としては塗料の商品名を見る前に、

どこに錆が出ているのか。

どこまで腐食しているのか。

なぜそこだけ傷んでいるのか。

を見ます。

そして実際の工事では、完成すると見えなくなる、

洗浄・ケレン・錆止め

を大切にしています。

日本ペイントの「ハイポン20デクロ」のように、海塩粒子の影響から鉄を保護することを特長としている2液型変性エポキシ下塗り材もあります。

しかし、高性能な錆止めを使えば下地処理を省略できるわけではありません。

良い塗料を使うことと、良い施工をすることは別です。

海沿いの住宅だからこそ、見える上塗りだけではなく、見えなくなる下地まで丁寧に施工することが重要だと考えています。


長崎市の塩害対策は「外壁だけ」を見ないこと

海沿いの住宅だから、

一番高い外壁塗料にする。

それだけが塩害対策ではありません。

外壁。

屋根。

シャッター。

雨戸。

水切り。

庇。

鉄骨。

棟板金。

ビス・金具。

コーキング。

家全体を見て、どこが先に傷んでいるのかを確認する。

そして、

塗装で守れる部分。

補修が必要な部分。

交換した方がいい部分。

まだ工事しなくていい部分。

を分けることが大切です。

株式会社みどり建装では、長崎市の住宅を現地調査する際、外壁だけでなく屋根や付帯部の状態も確認し、必要のない工事まで無理におすすめしないことを大切にしています。

「海が近いから、うちは普通より傷みが早いのかな?」

「この錆は塗装で大丈夫?」

「前回塗装したのに、鉄部だけ錆が出てきた」

そんな場合は、塗料を決める前に一度住宅全体の状態を確認してみてください。

塩害対策で大切なのは、一番高い塗料を選ぶことではなく、その家の傷み方に合った工事をすることです。

みどり建装の対応エリア

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  • 雲仙市
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みどり建装は長崎の気候や適切な塗料を知り尽くしています。
初めての方や詳しくない方でも大歓迎です。
ぜひお気軽にご相談できる塗装工事会社としてご利用ください。

その他の地域にお住まいの方も、まずはお気軽にご相談ください。

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みどり建装は、過度の訪問や電話勧誘をすることもありません。一度お見積もりを依頼してしまうと、強引に工事まで持っていかれるのではないかと不安な方もいるとは思いますが、そうしたことも当社ではしていませんので、ご安心ください。