長崎市の斜面地で外壁塗装はできる?車が家まで入らない…階段運搬・足場費用を職人が解説
車が家まで入らない…長崎市の斜面地で外壁塗装はできる?階段運搬・足場費用を職人が解説
長崎市で外壁塗装の現地調査に伺っていると、他の地域とは少し違った条件の住宅があります。
それが、斜面地や階段の途中に建っている住宅です。
「家の前まで車が入らない」
「道路から玄関まで階段が何十段もある」
「足場の材料はどうやって運ぶの?」
「普通の家より足場代が高くなる?」
「そもそも、こんな場所でも外壁塗装できる?」
こうした疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
長崎市は坂や斜面地に住宅が多く、平地の住宅と同じ条件で外壁塗装ができるとは限りません。
しかし、車が家の前まで入らないからといって、外壁塗装ができないわけではありません。
重要なのは、その住宅に合わせて、
「どうやって足場材や塗料を運ぶか」
「どこから足場を組むか」
「安全に作業できるか」
を現地で確認することです。
今回は、長崎市で外壁塗装を行っている株式会社みどり建装が、斜面地や車が入らない住宅の外壁塗装について、実際の現場目線で分かりやすく解説します。

長崎市では珍しくない「車が入らない家」
長崎市で暮らしている方にとって、坂や階段のある住宅街はそれほど珍しくないと思います。
道路から家まで階段を上がる住宅。
細い路地の奥にある住宅。
軽自動車でも入れない住宅。
住宅の裏側が急な斜面になっている住宅。
こうした立地は、外壁塗装を行ううえで平地とは違った準備が必要になります。
平地の住宅との大きな違いは「搬入」
一般的な住宅なら、足場業者のトラックを建物の近くに停めて、そこから足場材を運びます。
塗装工事が始まれば、
- 塗料
- 養生材
- 高圧洗浄機
- ホース
- 工具
- コーキング材
なども車から現場へ運びます。
ところが斜面地では、トラックを建物の前まで付けられないことがあります。
そこで必要になるのが、人の手による階段運搬です。
斜面地の外壁塗装で一番大変なのは「足場材の運搬」
外壁塗装そのものは、足場を安全に設置できれば基本的な施工方法が大きく変わるわけではありません。
大きく変わるのは、工事を始めるまでの準備です。
その代表が足場です。
一般的な戸建住宅でも、足場には多くの部材を使用します。
支柱。
踏板。
手すり。
筋交い。
ジャッキ。
メッシュシート。
その他の部材。
これらを一つずつ建物まで運ばなければなりません。
トラックから家まで階段なら、人力で運ぶことも
例えば、
道路 → 階段 → 住宅
という立地だったとします。
トラックを道路に停められても、そこから住宅までは足場材を人力で運ぶ必要があります。
しかも足場は、1本2本運べば終わるものではありません。
かなりの数の部材を、
道路から住宅まで何往復もして搬入する
ことになります。
そして工事が終われば、今度は同じルートを使ってすべて搬出します。
つまり、
組立前の搬入+解体後の搬出
の両方が必要です。

なぜ斜面地では足場費用が高くなることがある?
「普通の住宅より足場代が高くなりますか?」
これは斜面地のお客様から聞かれることがある質問です。
結論としては、現場条件によって高くなる可能性があります。
ただし、
「斜面地だから一律○万円追加」
という単純なものではありません。
住宅ごとに条件が違うからです。
足場費用に影響する主な条件
| 現場条件 | 費用に影響する理由 |
|---|---|
| 車両が横付けできる | 搬入・搬出しやすい |
| 家まで数m | 比較的運搬しやすい |
| 長い階段がある | 人力運搬が増える |
| 急な階段 | 搬入に時間と人手が必要 |
| 路地が狭い | 長い部材を運びにくい |
| 高低差が大きい | 足場計画が複雑になる |
| 敷地が狭い | 足場の組み方に工夫が必要 |
| 隣家との距離が近い | 作業・搬入経路の確認が必要 |
つまり足場代は、単純に、
「足場○㎡×単価」
だけでは決まらない場合があります。
「階段が何段あるか」も重要
斜面地では、道路から住宅までの距離だけでは判断できません。
例えば同じ30mでも、
平坦な30m。
緩やかな坂道の30m。
階段50段の30m。
では搬入の負担が違います。
さらに、
階段の幅。
途中に曲がり角があるか。
頭上に障害物がないか。
足場材を置けるスペースがあるか。
なども確認します。
階段の途中で方向転換できるか
足場材には長さがあります。
そのため、人が普通に通れる階段でも、
「足場材を持って通れるか」
は別問題です。
例えば階段途中に直角の曲がり角があり、両側が塀になっている場合。
長い足場材を方向転換できない可能性があります。
このような部分まで現地調査で確認します。

斜面地だから「足場代○万円」とは言えない理由
インターネットで、
「戸建ての足場相場は○万円」
といった情報を見たことがある方もいると思います。
もちろん参考にはなります。
しかし、長崎市の斜面地住宅では、一般的な相場だけで判断するのは難しい場合があります。
例えば同じ30坪程度の住宅でも、
A邸
道路沿い。
トラック横付け可能。
敷地に余裕あり。
B邸
道路から階段60段。
車両進入不可。
隣家との間隔が狭い。
住宅裏側に高低差あり。
この2軒では、建物の大きさが同じでも足場条件はまったく違います。
だからこそ、みどり建装では斜面地の外壁塗装について、実際の現場を確認せず足場費用を決めつけることはおすすめしていません。
足場代が上がる理由は「斜面地料金」だけではありません
ここは見積書を見るときにも重要です。
斜面地で費用が増える場合、
単に、
「坂だから高い」
というわけではありません。
実際には、
運搬に必要な人数
搬入・搬出にかかる時間
足場の組み方
高低差
車両の駐車条件
などが関係しています。
見積書に追加費用がある場合は、
「なぜこの費用が必要なんですか?」
と聞いてみてください。
きちんと現地を確認している会社なら、理由を説明できるはずです。
斜面地の足場は「地面の高さ」が揃っていない
斜面地の外壁塗装でもう一つ重要なのが、高低差です。
平地なら、建物周囲の地盤高さが比較的揃っていることがあります。
しかし斜面地では、
道路側は2階程度の高さ。
反対側は3階以上に感じる高さ。
という住宅もあります。
長崎市ではこうした住宅も珍しくありません。

同じ2階建てでも足場の高さが違うことがある
例えば道路側から見ると普通の2階建て住宅でも、斜面側から見ると基礎部分が高くなっている場合があります。
すると外壁面積だけではなく、
足場そのものの高さ
も変わります。
建物図面だけを見ても分からない部分です。
だからこそ斜面地では、現地調査が非常に重要になります。
家の裏側だけ急斜面の場合もある
長崎市では、
「玄関側は普通だけど、裏へ回ると急斜面」
という住宅もあります。
このような場合、
正面と側面は通常の足場。
裏側だけ高低差に合わせた足場。
というように、場所によって条件が変わります。
「家の前に車が付くから大丈夫」とは限らない
玄関前まで車が入れる住宅でも、
建物裏側へ足場材を運ぶ通路がない。
隣家との隙間が狭い。
擁壁がある。
という場合があります。
そのため、斜面地の足場では、
住宅の周囲を一周して確認すること
が大切です。
狭い場所でも足場は組める?
「隣の家との間が狭いのですが、足場は組めますか?」
これも長崎市ではよくある条件です。
足場を設置できるかどうかは、実際の幅や障害物などを確認して判断します。
狭いから即「施工不可」というわけではありません。
ただし、
室外機。
給湯器。
配管。
フェンス。
カーポート。
庇。
物置。
植木。
などが足場設置に影響する場合があります。

隣の敷地を使わないと足場が組めない場合は?
敷地いっぱいに住宅が建っている場合、自分の敷地内だけでは必要な足場を設置できないことがあります。
このような場合は、隣地との関係も確認する必要があります。
勝手に隣の敷地へ足場を出すことはできません。
工事前に状況を確認し、必要であれば隣家との調整を行います。
特に住宅が密集している場所では、
足場を組めるかだけではなく、近隣への配慮まで含めた計画
が必要です。
道路にトラックを長時間停められるかも重要
斜面地の住宅では、
「家まで車は入らないけれど、下の道路にはトラックを停められる」
というケースがあります。
しかし、その道路が狭ければ、
トラックを停めたことで他の車が通れなくなる可能性があります。
そのため、
- 道路幅
- 交通量
- バスなどの通行
- 近隣住民の出入り
- 搬入に必要な時間
なども考える必要があります。
現場によっては道路使用などの確認・手続きが必要になる場合もあります。
足場だけではない!塗装工事中も毎日運搬があります
斜面地で大変なのは、足場設置の日だけではありません。
外壁塗装が始まると、職人も毎日現場へ入ります。
そして、
塗料。
工具。
養生材。
コーキング材。
補修材。
などを運びます。
塗料も人力で運ぶ場合があります
家まで車が入らなければ、塗料も道路から住宅まで運びます。
外壁塗装では、下塗り材・中塗り・上塗りだけでなく、付帯部用塗料や錆止めなど複数の材料を使うことがあります。
階段が長い住宅では、こうした材料運搬も施工計画に含めて考える必要があります。

高圧洗浄はどうするの?
「車が家まで入らないなら、高圧洗浄はできるの?」
と思われる方もいるでしょう。
高圧洗浄機を設置できる場所や給水方法、ホースの取り回しなどを確認したうえで施工します。
ただし、階段や通路をホースが横切る場合は注意が必要です。
お客様や近隣の方がつまずかないよう、安全面にも配慮します。
斜面地では職人の「行き帰り」も工事の一部
これは見積書には見えにくい部分です。
例えば道路から住宅まで100段近い階段がある現場。
朝、職人が上がる。
道具を運ぶ。
材料を運ぶ。
必要なものがあれば再び取りに行く。
作業終了後に片付ける。
これを工事期間中繰り返します。
だからこそ、斜面地では事前に、
「何をいつ運ぶか」
まで考えておくことが、スムーズな工事につながります。
斜面地の外壁塗装で現地調査するポイント
みどり建装が斜面地の住宅を見る場合、外壁の劣化だけを確認するわけではありません。
工事ができる環境かどうかも重要です。
| 確認場所 | 主なチェック内容 |
|---|---|
| 建物 | 外壁・屋根の状態 |
| 道路 | 車両が進入できるか |
| 駐車場所 | 足場トラックを停められるか |
| 階段 | 段数・幅・勾配 |
| 通路 | 足場材が通るか |
| 敷地 | 足場設置スペース |
| 建物裏 | 高低差・斜面 |
| 隣地 | 足場が越境しないか |
| 電線 | 足場との距離 |
| 設備 | 室外機・給湯器など |
| 近隣 | 搬入・作業への影響 |
外壁だけ見て見積もりを出せないのが、斜面地の外壁塗装です。
Googleマップだけでは正確な見積もりは難しい
最近は地図や航空写真で住宅周辺をある程度確認できます。
概算を考えるうえでは便利です。
しかし斜面地の場合、
階段の幅。
途中の曲がり角。
実際の高低差。
住宅裏側。
足場材の置き場所。
細かな障害物。
までは分からないことがあります。
そのため、最終的には現地を歩いて確認することが重要です。
斜面地だから外壁塗装を諦める必要はありません
「うちは車も入らないし、塗装屋さんに断られるかも」
と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、平地の住宅より施工条件が厳しいケースはあります。
しかし、
車が入らない=外壁塗装できない
ではありません。
階段運搬ができるのか。
安全な足場を計画できるのか。
材料を搬入できるのか。
近隣への影響を抑えられるのか。
一つずつ確認していけば、施工できる住宅はあります。
外装劣化診断士から一言
長崎市の斜面地で外壁塗装をするとき、私たちが最初に見るのは外壁だけではありません。
「この家まで、どうやって足場材を持ってくるか」
というところから現地調査は始まっています。
道路から玄関まで階段が何段あるのか。
足場材を持った状態で曲がれるのか。
トラックをどこに停められるのか。
裏側にどれくらい高低差があるのか。
こうした部分まで確認しないと、実際の工事費用は分かりません。
逆に言えば、「斜面地だから高いですよ」と現場も見ずに決めつけるのも違うと考えています。
同じ長崎市の斜面地でも、住宅によって条件はかなり違います。
だからこそ実際に現場を見て、必要になる費用と、その理由まできちんと説明することが大切です。
斜面地の見積もりは「総額」だけで比較しない
例えば2社から見積もりを取り、
A社:120万円
B社:135万円
だったとします。
15万円だけを見るとA社の方が安く感じます。
しかし斜面地の場合は、
階段運搬費が含まれているか
特殊な足場条件を見込んでいるか
道路から住宅までの搬入を考えているか
まで確認する必要があります。
安い見積もりを選んだあとで、
「現場を見たら追加の運搬費が必要でした」
となれば、最初の比較とは変わってしまいます。
だからこそ契約前に、
「この金額に斜面地で必要な費用はどこまで含まれていますか?」
と確認しておくことをおすすめします。
斜面地の外壁塗装で本当に気になるのは「いくら高くなるのか」
ここまで、長崎市の斜面地ではなぜ通常の住宅より搬入や足場設置に手間がかかるのかを解説しました。
では実際、
「階段が50段ならいくら追加?」
「100段あったら?」
「足場代以外にも追加費用はある?」
「少しでも費用を抑える方法は?」
という部分が一番気になるところだと思います。
ただし斜面地では、階段の段数だけで追加費用を決めることはできません。
次は、斜面地の外壁塗装で費用が変わる具体的なポイント、階段運搬費・足場費用の見方、見積書で確認する項目、追加費用を防ぐ方法、斜面地だからこそ注意したい業者選びまで、さらに詳しく解説します。





